
探検リーダーのレイアン・エルゼインに、Swan Hellenicで話を聞きました。極地での暮らし、写真撮影、忘れがたい探検旅行などについて語っていただきました…
レイアンさん、野生動物写真家としてのご経験がおありですね。その分野に惹かれたのは、どのようなきっかけからですか?

探検リーダーのレイアン・エルゼインに、Swan Hellenicで話を聞きました。極地での暮らし、写真撮影、忘れがたい探検旅行などについて語っていただきました…
レイアンさん、野生動物写真家としてのご経験がおありですね。その分野に惹かれたのは、どのようなきっかけからですか?
Swan Hellenicの探検リーダーを務めることになったのは、どのようなきっかけからですか?
レイアン:実は、私の専門は写真でも案内業でもありません。ほぼ20年間、土木技師として働いてきました。そのため、問題解決やチームの統率、ストレスの多い環境での仕事には豊富な経験があります。航海や自然の中で過ごすことも好きなので、探検リーダーになるのは自然な流れに感じられました。極地のガイドの仕事は大好きですが、以前の勤務先のコンサルティングも今でも一部続けています。まさに一石二鳥です!
Swan Hellenicのクルーズで、写真家と探検リーダーの仕事をどのように両立させていますか?
レイアン:もちろん、同時にこなすことは絶対にできません!探検リーダーの仕事はとても忙しいんです。日々の計画や探検の手配・調整があり、現場に出ていないときは、ブリッジに上がって船長と話したり、ゲストやチームのメンバーを手伝ったりしています。ですから探検リーダーを務めている間は、写真撮影に集中する時間がありません。とはいえ、カメラを持たずに船を降りることはありません。何に出会うか分からないですから!写真家として乗船しているときは、写真撮影に全力を注ぎます。どちらの仕事も楽しんでいますが、両者はまったく別の役割です。
探検リーダーの仕事に再び就くにあたって、特に楽しみにしていることは何ですか?
レイアン:「責任者を任されることを楽しみにしている」と言うのは、少し変でしょうか?私がこの役目に向いていると思うのは、ゲストの希望を本当に理解しようと努めていますし、さまざまな部署の人たちと話し合うのも楽しいからです。音楽にたとえるなら、探検という体験の指揮者でいるのが好きなのだと思います。実は、ある場所をゲストにお見せするときに私がわくわくしているのを、ゲストの方々は気づいていて、その熱意が伝染すると言ってくださいます!

野生動物の驚異
探検リーダーとして、これまでに直面した最大の課題は何ですか?
レイアン:最大の課題は天候です。予測がつきにくいからです。また、規則は毎年、季節によっては途中でも変わることがあるため、常に最新の内容を把握しておく必要があります。ホッキョクグマへの対応も難しい場面があります。上陸しているときは、どの岩の陰にもクマがいると想定しなければなりません。彼らの生息地に私たちが立ち入っているので、常に警戒を怠れません。上陸を考える前には、必ずゾディアックから非常に入念な下見を行います。
Swan Hellenicでの探検リーダーとしての仕事について、もう少し詳しく教えていただけますか?
レイアン:もちろんです!運航を始める2時間前に起きて、状況を確認し、その日の天候がどのように影響するかを把握します。その後は現場に出て、ゲストに最高の体験をしていただけるよう努めます。その間ずっと、野生動物が尊重され、何も乱されないよう気を配っています。息をつく暇もありませんが、とても楽しい仕事です。ゲストの方々の笑顔を見られることが、何よりの報酬です!
野生動物写真の経験は、探検リーダーとしての仕事にどのように活きていますか?
レイアン:私は海洋生物学者でも科学者でもありませんが、撮影している野生動物について多くの調査をしてきました。その知識は、探検リーダーとしての仕事に大いに役立っています。その知識をゲストと分かち合えたことで、まずはガイドとして働き始めることができました。そしてその経験を通じて、探検リーダーの役割へと成長することができました。
Swan Hellenicが、あなたにとって他のクルーズ会社と違うと感じる点は何ですか?
レイアン:快適さと素晴らしい探検アクティビティを提供しています。船はとても近代的で、航海するのが本当に快適です。また、素晴らしい市民科学(シチズンサイエンス)プログラムも開発してきました。たとえば昨年は、南極で「Happy Whale」プロジェクトに取り組みました。クジラの尾びれの裏側には一頭ごとに異なる模様があり、それが指紋のような役割を果たします。Happy Whaleでは、尾びれの写真と、目撃された場所の座標を集めて、クジラの動きを追跡しています。ゲストの方々も、このプロジェクトに参加することをとても楽しんでくださいました!

Swan Hellenicと極地を旅することのどのような点に、あなたは魅力を感じますか?
レイアン:野生動物がとても多様で、どこもかしこもまだ手つかずのように見えるところが好きです。また、写真家としての私は光を楽しみます。極地は極に近いので、独特の光があります。真夏の白夜の時期でも、季節の初めや終わりの時期でも、息をのむようなゴールデンアワーに出会えます。こうした瞬間こそが、私が極地を本当に愛する理由であり、Swan Hellenicの探検リーダーとしてそこにいることを楽しんでいる理由なのです。
フィンランド・ラップランドに住もうと思われたのは、どのようなきっかけからですか?
レイアン:オーロラです!晴れた夜はほとんど毎回、家の前庭でオーロラの写真を撮っています。それに、この静けさがとても好きなんです。以前はずっと都市に住んでいましたが、2020年にここへ引っ越す機会を得たとき、ここに住み続けたいと確信しました。もちろん、不便な点もあります。食料品が必要な場合は、最寄りの店まで車で2時間半かかります。でも、よりシンプルな暮らしを身につけられますし、とても充実していて心も落ち着きます。
フィンランド・ラップランドでの暮らしは、Swan Hellenicでの仕事にどのような影響を与えていますか?
レイアン:ヨーロッパ最北端のこの地域の先住民による呼び名である「サプミ」で暮らすことは、私にとって一つの考え方そのものです。この名称を使うことは、何世紀にもわたってここに暮らしてきたサーミ人の深い文化的ルーツと歴史を認めることにつながるので、大切なことです。極地は脆く、変わり続けています。それは、特にフィンランド・ラップランドで、生まれてからずっとここに暮らしてきた人々と話すと実感できます。つい最近、ある人から、50年前はこの地域の主要な川が今より1か月早く凍り、1か月遅く解けていたと聞きました。こうしたことは、本当に目を覚まさせられる出来事です。また、ゲストに伝えられる本物の話があるので、探検リーダーとしての仕事にも役立っています。
Swan Hellenicは、保全と環境保護にどのように貢献していますか?
レイアン:市民科学プログラムのほかに、船はとても近代的で最新の技術を備えており、クルーズがもたらす影響をある程度和らげることに役立っています。また、ゲストに保全と環境保護について伝えるように努め、講義を通じて意識を高めてもらっています。昨年、あるガイドが海洋プラスチックの循環について講義をしたのを覚えています。プラスチックがさまざまな動物の体を通して、異なる生物にどのように入り込んでいくのかという内容で、とても興味深いものでした!

Swan Hellenicで、どのような特別な体験をされましたか?
レイアン:まず何より、初めて南極を訪れて働くことができたのですが、これは本当に素晴らしい体験でした!忘れられない特別な体験ですか?晴れた日にゾディアック・クルーズに参加していたときのことをよく覚えています。私は写真家だったので自分専用のゾディアックに乗っていて、グループや氷山の間を縫うように進んでいました。すると突然、30頭ほどのザトウクジラがえさを食べているのが見えました。風もなく視界もとても良かったので、あちこちでザトウクジラの噴気が見えました。本当に壮観な光景でした!
スヴァールバルで訪れるお気に入りの場所を挙げるとしたら、どこになりますか?
レイアン:ブロースヴェルブレーン&アウストフォンナ――全長180 kmの氷壁で、北半球で最も長い氷河の前線です。どの季節、どの天候でも息をのむような場所です。また、シュオイアネ諸島(英語では「セブン・アイランズ」)もあります。スヴァールバル諸島の最北端の島々で、まさに「世界の果て」にいるような感覚を味わえます。そして、アルケフィエレット(「ウミガラスの山」)は、夏には約10万羽のウミガラスが繁殖する急峻な断崖です。鳥たちがいなくなるオフシーズンでも、その見事な地質のおかげで、ほぼ同じくらい印象的です!
探検リーダーを目指す人たちに、どのような助言をしますか?
レイアン:まず、自分の専門知識をしっかり身につけることです。できるだけ多くの分野について、できるだけ多くのことを知っておく必要があります。前にも言ったように、私は海洋生物学者でも氷の専門家でもありませんが、私たちが取り上げるほぼすべてのテーマについて少しずつ知識があり、それについて話すことができます。また、熱意を示し、主体的に行動することも大切です。